MENU

弾く前に知っておきたい!情熱のフラメンコギター奏法8選

こんにちは。
フラメンコギタリスト池川寿一です。

 

スペイン南部アンダルシア生まれの芸術、フラメンコ。

ギタリストは、生の指とツメを使って
激しく弦をかき鳴らします。

パッと見ただけでは、

「早すぎて何を弾いているのかよく分からない」

と思われがちなフラメンコギター。

果たしてどんな奏法(テクニック)があるのでしょうか?

知っていそうで知らないフラメンコギタリストの
「右手」に関する代表的な
“8つの奏法”を動画と一緒にまとめてみました。

 

1.セコ(seco)

突然ですが質問です。

「5本ある指の中で、

一番フラメンコでよく使う指は何でしょうか?」

答えは、、、

 

 

「人差し指」

 

 

なんです。

極端な話、

事故で他の指4本を失っても、

人差し指1本だけあれば、

全部のフラメンコのリズムを弾けるぐらい、

それだけ重要な指なんです。

 

だからこそ正しく弾かないと、

なんだか力のない、腑抜けた音になってしまいます。

★演奏のコツ

・指だけではなく手全体、
もしくは軽く腕全体を使って弾くと、
より力強く歯切れのいい音を鳴らすことができます。

 

2.ラスゲアード(rasgueado)

数ある奏法の中でも特に
人気の高いこのラスゲアード。

複数の指を使って弦をかき鳴らす様は
「これぞフラメンコ!」と感じさせます。

見よう見まねでやってみると、
歯切れが悪かったり、
指が弦に均等に当たらなかったり、
意外に難しい事がわかります。

★演奏のコツ

・特に弱い「薬指」を鍛えましょう。

・指だけではなく「手全体」もしくは

「腕全体の上下運動」も使いましょう。

 

 

3.ゴルペ(golpe)奏法

フラメンコギターの表面板をよく見てみると、
透明(または白色)のプラスチック製の板が
貼っている事がわかります。

これは「ゴルペ板」と言います。

スペイン語で
「叩く」(Golpear)
という意味の通り、

フラメンコギターでは
「叩きながら弾く」というテクニックが
よく用いられます。

ギターの表面板を保護するために
このゴルペ板が貼ってあるのです。

ゴルペは、ラスゲアードに次いで、

「これぞフラメンコ!」

と感じさせる力強い奏法で、
ゴルペのあるなしで、
ダイナミクスがまるで違ってくるのです。

さて、ゴルペはつい
ツメで叩きがちになってしまうのですが、

ツメで叩くと、音が固く、
またすぐにツメが欠けてしまいます。

そのため、
ツメだけではなく、

「指頭」(指の先端部分)

を混ぜて使うことで、
ツメを保護しつつ、

温かみのある力強い音を
出すことができます。

ぼくの目安は

「ツメ3割、指頭7割」

ぐらいです(^^)

 

★演奏のコツ

・ツメだけでなく、指頭も使いましょう

・バランスは「ツメ3割、指頭7割」です。

 

 

4.ピカード(picado)

「ピカード(Picado)」とは、人差し指と中指を高速で
交互に動かし、スケールを弾く奏法のことです

2014年2月に急逝した
フラメンコギターの神様、
パコ・デ・ルシア(paco de lucia)
得意としていた奏法ですね。

あまりに高速で、美しく、
このテクニックでギターファンを
虜にしたといっても過言ではありません。

こちらの動画は、パコ・デ・ルシアの
超絶的なピカードの演奏を収めた映像集です。

マエストロ(巨匠)の
華麗なるテクニックをご堪能ください!

 

★演奏のコツ

・脱力して弾きましょう。余計な力みはNG!

・なるべく弦から近い位置から弾きましょう。

とにかく「素早く」「細かく」!

 

5.アルペジオ(arpegio)

アルペジオとは「分散和音」のことで、
ギターのジャンル問わずよく出てくるテクニックの一つです。

アルペジオには主に、

「上昇のパターン」

「下降のパターン」

「往復のパターン」

などの組み合わせあがあります。

 

★演奏のコツ

・どのような指の流れでも
安定して弾けるようにしましょう!

 

6.プルガール(pulgar)

プルガールとはスペイン語で
「親指」のことでです。

親指はフラメンコギターを弾く上で、
特に大切な指ですので、
正しくしっかり弾けるようにしましょう。

 

★演奏のコツ

・弦から少し離れたところから、
「軽く叩く」ように弾くことです。

こうすることで、フラメンコらしい歯切れのいい、
力強い音を出すことができます。

 

 

7.アルサプーア(alzapua)

アルサプーア(alzapua)とは、
親指のアップを用いたテクニックのことです。

3連符の細かいフレーズの時に
よく用いられます。

★演奏のコツ

・親指をしっかりと立て、
ダウンの音量に負けないぐらい、
しっかりと弦を掻き上げるように弾きましょう。

・カッコいいテクニックを
さり気なく使うのがポイントです♪

ぜひマスターしてみましょう!

 

8.トレモロ(tremolo)

トレモロとは「連続音」のことで、
フラメンコやクラシックギターのように、
音が持続しにくい楽器によく使われる奏法です。

クラシックギターでは、

1)親指

2)薬指

3)中指

4)人差し指

の4連符で弾かれますが、

フラメンコギターでは、

1)親指

2)人差し指

3)薬指

4)中指

5)人差し指

の5連符で弾かれるのが特徴です。

★演奏のコツ

・細かく素早く、よどみない指の動きを心がけましょう!

 

●まとめ

・セコ(seco)

・ラスゲアード(rasgueado)

・ゴルペ(golpe)

・ピカード(picado)

・アルペジオ(arpegio)

・プルガール(pulgar)

・アルサプーア(alzapua)

・トレモロ(tremolo)

といった、
8つのテクニックを紹介しました。

まだ他にもありますが、
まずはこれらの奏法を弾けるように
練習してみてくださいね♪

これだけ種類があると

「どの順番で練習したらいいですか?」

「エクササイズなど教えていただけませんか?」

というご質問をたくさんいただきます。

そんな意欲あふれる方には
コチラがオススメです。

 

それでは、
これからもフラメンコを楽しんでいきましょう!

 

あなたの人生に
情熱の火が灯りますように。

 

ではまたー!

 

 

 

 

「音楽やダンスの表現の幅を広げたい!」「ストレス解消したい!」「一生上達したい!」という方は、こちらのメールマガジン 「はじめてのフラメンコ音楽講座」でお届けしていますのでぜひご登録ください。

完全無料でご購読いただけますので、下のフォームよりお気軽にご登録ください。

 






音楽や踊りで自分の夢を叶え、
自分と周りを幸せするアーティストになろう。


フラメンコ音楽の専門家
池川寿一

 

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次