こんにちは。
フラメンコギタリスト池川寿一です。
ぼくが主宰する
「プロギタリスト養成講座」
の受講生(18歳)から
舞踊伴奏技術を学ぶ上での
こんな質問をいただきました。
↓ここから
最近踊り伴奏の曲を練習していると毎回感じるのですが、
伴奏は一曲一曲覚えるものなのでしょうか？
曲によって一から覚えるのが段々苦しくなってきており、
また複数の曲を練習してくると曲進行、
フレーズなどには何らかのパターンがあるように思えてなりません
歌振り、エスコビージャ、ファルセータなどの
大まかな曲の流れは理解できるのですが、
それぞれ何コンパスと決まりがあるのか。
また変則的な部分や定石な曲のコード進行
とされているものがあれば教えて頂けませんか？
同じ短い時間で練習するなら、
効率よくしたいと毎日考えながら練習しています。
↑ここまで質問
ギター練習生、
とくにプロを目指す方にとっては
深い悩みだと思います。
(ぼくもその一人でした)
ぼくが彼にした回答はこちらです。
（一部内容を変えています）
↓ここから回答
ご察しの通り、伴奏には
“基本的なリズム・パターン”というものがあります。
ガロティン、タンゴ・デ・マラガ、ティエントなどは
コード進行は違うものの、
同じ４拍子系の曲種に分類されるので、
右手のリズム・パターンはほぼ一緒のものが使えます。
(ファルセータなどは違いますが)
１２拍子系の曲種であれば、
アレグリアスの右手のリズム・パターンを覚えてしまえば、
コード進行をポル・メディオ(B♭とA)に変えれば
ソレア・ポル・ブレリアスができてしまいます。
もちろん厳密には、曲の雰囲気によって
重めに弾いたり、
ニュアンスを変える必要はありますが、
１曲覚えてしまえば、２曲目以降は、
前に覚えたリズム・
流用できてしまいますので、
理論上、曲が増えれば増えるほど、
どんどんラクになるハズなんです。
苦しくても
まずは最初の１、２曲を
覚えてしまいましょう。
今はまだ基礎を固める
「守破離」の「守」の段階です。
始めだけエネルギーが必要ですが、
(テクニック的にも精神的にも)
土台がしっかりすれば、
あとでグッと楽になりますよ！
●モチベーションが上がっていないのでは？
おそらくぼくの勝手な予想ですが、
質問から察するに、なんのために弾いているのか
目的が定まらず、
フラメンコギターにかぎらず、芸事の道は果てしないため、
いつの間にか目的(何のために自分はやっているのか)
不安に苛まれてしまいがちです。
ではどうしたらいいか？
ぼくがお勧めするのは、
「本番(ライブ)に参加すること」
(人前で披露すること)
と、
「練習会や交流会に参加すること」
(仲間と交流すること)
です。
練習でできることも本番になると
急に緊張してしまい、
頭が真っ白になってしまう経験はありませんか？
本番は、練習で出来たことが出来なくなったり、
その逆もあったり、
とにかくいろいろなことを教えてくれます。
メンタルも鍛えられますし、
成長させてくれるんですね。
しかも、本番で弾くからには
必然的に練習しなければならない曲も絞られますので、
集中して取り組むことができます。
周りに踊り手や歌い手がいる場合は、
彼女らが踊れる(歌える)ものは
全部伴奏できるぐらいにしましょう！
あと、こういった悩みは、
同じギター練習生と分かち合ってもいいですよね。
「俺も気持ちわかるわー」
「僕の場合は、、」
といった会話を通じ、不安が和らぎ
問題解決の糸口になるかもしれません。
一人でモンモンとすると、
不安や悩みを抱えてしまいがちですが、
そのための仲間です。
楽しい時も辛い時も
支え合って、切磋琢磨できたらいいですね！
参考になれば嬉しいです。
わからないことがあれば
連絡くださいね、
よろしくお願いします！
↑ここまで回答
もし、この記事を読んだあなたが
フラメンコギターを弾く上で
同じ悩みを抱えていましたら、
何かしらの参考になれば嬉しいです。
もし、周りに仲間がいない、
どうやって練習したらいいかわからない、
と悩みを持っていましたら、
ぼく宛に直接連絡ください。
一緒に問題を解決する
サポートをします。
それでは、
これからもフラメンコを
楽しんでいきましょう。
あなたの人生に
情熱の火が灯りますように。
ではまたー！
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自分と周りを幸せするアーティストになろう。
フラメンコ音楽の専門家
池川寿一
