伊藤日出夫先生が永眠されました（享年84歳）

伊藤先生は、ラテン歌手である父親が
経営する店で、
長年弾いていただいたことから、
僕も小さい頃からお世話になっていました。
　
ぼくが大学生になって、
「日本におけるフラメンコ音楽の移入」
というテーマで卒業論文を書く時に、
インタビューをしようと思って、
久しぶりに先生に再会したことをきっかけに、
全国各地へ演奏旅行に連れて行って
いただきました。

今思えばプロ・ギタリストになるための
きっかけを与えてくださった気がします。
　
中国・国慶節記念招待公演にも
連れて行ってくださり、
初めての海外演奏も伊藤先生が
きっかけでした。
　

精力的な演奏活動だけではなく、
教授活動にも力を入れ、
弟子は数千人に及ぶと言われています。

ぼくもその一人です。
　
今よりももっとフラメンコが
ニッチでマイナーだった時代に、
「なんとしてもフラメンコを
　日本に広める！」
と孤軍奮闘する姿に
ぼくもたくさん勇気づけられました。
　
日本のフラメンコの普及と発展の礎を
築いていただいたおかげで、
活動させていただいていることに
深く感謝します。
　
心からお悔やみ申し上げます。
天国でいつかまた共演させて
いただくことを願っています。

くしくも、昨日公開した

はじめてのフラメンコギター
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フラメンコ音楽の専門家
池川寿一