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【解説】フラメンコのコンパス(Compás)とは?

こんにちは。

フラメンコギタリスト
池川寿一です。

 

自宅にこもって、新刊
「フラメンコギターの教科書2(仮)」
の校正作業が無事終了しました。

 

 

過去の著書を見ながら、
言い回しがズレてないか、
整合性が取れてるか、

あーでもないこーでもないと
ウンウンうなりながらの作業。

 

 
改めてフラメンコの曲の勉強を
するいい機会にもなっています。

「ベルディアーレス」とか

「カーニャ」とか

「ミネーラ」とか

「ペテネーラ」とか

名前の由来や起源って知ってそうで知らなかった、、

まだまだ勉強ですね…。

 

個人的には「コンパス」の解説文がよく書けたのでよかったので、

ここでコッソリ、本の一部をご紹介しますね。

↓ここから

 

●コンパスの役割

コンパスとはフラメンコ特有のリズム・パターン(周期)のことで、

多くのフラメンコの曲種はコンパスの繰り返しで成り立っています。

一般的にフラメンコの舞台は、バイレ(踊り手)、
カンテ(歌い手)、ギタリストの三者で構成されていますが、
それぞれが一体となってひとつの曲をつくり上げるためには、
共通の「約束ごと」が必要になります。

その「約束ごと」のひとつがコンパスなのです。

コンパスがあるおかげで、
舞台上で踊り手や歌い手やギタリストが一体となり、
曲に抑揚や躍動感を生むことができるのです。

●コンパスの基本知識

1.曲種ごとに長さが決まっている。

コンパスは曲種ごとに長さが決まっています。

例えば、ガロティンやタンゴスなどは

「1コンパス=8拍(または4拍)」、

ブレリアスやアレグリアスなどは「1コンパス=12拍」、

といった具合です。

※ブレリアスでは

「メディオ(半分)でリズムを取る」

場合など、例外はあります。

2.コンパスには、アクセントがある。

コンパスには曲種ごとに
基本的なアクセント(強拍)の位置が決まっています。

例えば、セビジャーナスの場合は「1、4拍目」、
ブレリアスの場合は「12、3、6、8、10拍目」
または「12、3、7、8、10拍目」が
基本的なアクセントの位置です。

アクセントは、
コンパスの枠組み(1コンパスがどこからどこまでか)
を示してくれます。

※アクセントの位置は、
曲の雰囲気やパートの盛り上がりで変わることがあります。
例えばブレリアスの場合、
「12、3、6、9拍目」にアクセントにある「3拍取り」、
または「12、2、4、6、8、10拍目」に
アクセントがある「2拍取り」などと呼ばれ、
それぞれの位置でアクセントを変えることがあります。


3.コンパスには、基本的なリズムがある

コンパスのもうひとつの要素が
「装飾リズム」です。

装飾リズムとアクセントが組み合わさり、
「基本的なリズム」を作ることができます。

4.コンパスは曲中に流れ続けている

コンパスは常に曲中に流れ続けています。
例えば、踊り手の動きが止まったように見えても、
根底に流れているコンパスを頼りに、
再び踊り始められることがあります。

無音の中で、流れ続けているコンパスを
舞台上のアーティスト全員が感じ一体となるさまは、
フラメンコの醍醐味と言えるでしょう。

↑ここまで

いかがでしょうか?

文章だけだと分りづらいかもしれませんが、
完成品では、図やイラスト付きで解説していますので、
楽しみにしていてくださいね。

 

「フラメンコ・ギターの教科書2(仮)」
は2018年末頃に発売予定です。

まだまだやることてんこ盛りですが、
1mmでも完成度を上げて、
お披露目まで作業がんばります。

 

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それでは、これからもフラメンコを楽しんでいきましょー!

 

 

 

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自分と周りを幸せするアーティストになろう。


フラメンコ音楽の専門家
池川寿一

 

 

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